Find it Fix it and Leave it Alone
Andrew Taylor Still M.D.,D.O.
"The Founder of Osteopathy"
見つけて修正したら、後は自然に任せなさい
改善しない本当の原因
The Cause
何故、様々な治療法や健康法を試しても不調が改善しないのか?
現時点での状態にそれらが適していない可能性もありますが、そうした治療法や健康法そのものが間違っている訳ではありません。
不調が改善しない本当の原因は、体や心がそれらに「反応できる状態ではない」ことです。
どういうこと?
"The Errors"of Homeostasis
生命には、自然に元の状態に戻りその状態を保とうとする性質が備わっています。この性質を恒常性と呼びます。
体と心に不調を感じるのは、恒常性を維持できないほど負荷がかかっているからです。
そして、その負荷を取り除いても不調が改善しないとしたら、それは恒常性が正常に働けない状態になっているからです。
体と心が反応できない状態とは、体や心に生じた異常を感知することができない、あるいはそれができても元に戻す(治す)ための反応を起こせない状態、つまり恒常性が正常に働けない状態のことです。
これは、恒常性が「誤作動」を起こしている状態です。
膠着状態の突破口
Breakthrough
恒常性が「誤作動」を起こしてしまうと、不調は改善しません。何故なら、恒常性が「誤作動」によって不調を抱えた現状を「正しい状態」だと誤認しているからです。
また「誤作動」はある程度進行すると組織の感覚を麻痺させてしまうため、「誤作動」を自覚することができません。感じなければならない痛みを感じられなくなってしまうのです。
多くの方が「突然ぎっくり腰になった」と言いますが、本当はずっと痛みはあったのです。ただ、「誤作動」によって麻痺してしまっていたため、完全に限界を超えるまで痛みを感じられなかったのです。
このような「誤作動」は全身どこにでも、心にさえも起こります。断言しますが、生きている限り「誤作動」を抱えていない人は一人もいません。
恒常性の「誤作動」に気付き、それを修正しない限り、他にどんなに良いことをしてもその効果が打ち消されてしまいます。何をやっても改善が見られない場合、「誤作動」の修正が突破口になるかもしれません。
Symptoms of "The Errors"
「誤作動」による症状
心当たりはありませんか?
感覚の異常
Discomfort
- 痛み
- 痺れ
- 凝り・硬さ
- 張り・張り付き感
- 重さ・重怠さ
- 鈍さ・鈍麻
- 圧迫感・締めつけ感
- 不快感・違和感
- 異物感
こうした感覚の異常はどれも、最初は「なんとなく」としか感じません。その「なんとなく」の感覚を「気のせいかも」と無視せずに大事にすることが、「誤作動」の早期発見に繋がります。
自律神経の不調
Malaise
- 目眩・立ち眩み・耳鳴り
- 喉の詰まり
- 呼吸のしづらさ・息苦しさ
- 動悸
- 食欲不振・胃もたれ
- 頻尿・残尿感
- 便秘・下痢
- 不眠・眠気
- 冷え・疲労感・倦怠感
体と心をつなぐ自律神経は「誤作動」による影響を強く受けます。いわゆる「自律神経の乱れ」は「誤作動」によって引き起こされていることが多く、「誤作動」を修正しない限り症状はなかなか改善しません。
体の形の変化
Deformation
- 左右で非対称な姿勢
- ストレートネック
- 巻肩・猫背・側弯・反り腰
- 上肢・下肢の長さの違い
- 胸郭の潰れ・胴の短縮
- 骨盤の傾き・捻じれ
- 股関節の詰まり・O脚X脚
- 膝・足首の変形
- 指の変形
後天的に起こる体の形の変化は老化として片付けられがちですが、実際はもっと早くから始まっています。骨の変形が起こる前の「誤作動」の段階で気付いて適切に対処できれば、十分改善も可能です。
心の揺らぎ
Lability
- 気持ちの浮き沈み
- 不安
- イライラ
- 無気力感・虚脱感
- 孤独感・隔絶感
- 被害者意識
- 無表情
- 笑顔になれない
- 楽しくない
体にも心にも「誤作動」は生じますが、体の「誤作動」は自律神経を介して心の状態にも影響を及ぼします。心の問題だと思っている症状の原因が、体の「誤作動」であることは頻繁にあります。
Loop of "The Errors"
「誤作動」の悪循環
恒常性を支える7つの力の誤作動が
「誤作動のループ」を生み出す
恒常性の誤作動は、
恒常性を支える7つの力の誤作動が
絡まりながら悪化するため非常に厄介です。
1st FACTOR
感受力の誤作動
気付けない
Insensitive
- 強いマッサージでないと効かない
- 顔を洗ったらぎっくり腰になった
「誤作動」を起こした組織は異常を不快感や違和感などの信号として発していますが、「誤作動」以前の恒常性の消耗によって感覚が鈍っているため、かなり状態が悪化するまでその信号に気付けません。
2nd FACTOR
適応力の誤作動
慣れる
Adapted
- 朝は痛かったが動いていたら治った
- 具合が悪くても放っておけば治る
「誤作動」を起こした状態に恒常性が適応すると、痛みや症状は緩解します。しかしそれは恒常性の基準が補正されたことで痛みや症状を感じられなくなっただけで、治った訳ではありません。
3rd FACTOR
回復力の誤作動
治らない
Refractory
- 時々ひどい腰痛になる
- 治っても痛みや違和感が残っている
文字通り恒常性が誤作動を起こしてしまっているため、恒常性の一部である自然治癒力も働かず、自然には治りません。出生時に生じた「誤作動」を、何十年も抱えていることは珍しくありません。
4th FACTOR
免疫力の誤作動
燻る
Smoldering
- 全体的になんとなく怠い
- いろんな所に軽い痛みを感じる
炎症を修復する過程で生じる恒常性の誤作動は、自然治癒を妨げるだけでなく、それ自体が微弱な炎症を引き起こして燻(くすぶ)り続け、免疫を刺激し続け、恒常性を消耗させる原因となります。
5th FACTOR
調整力の誤作動
代償する
Compensated
- 顔や姿勢が左右対称でない
- 痛みがそこかしこに移動する
局所的なバランスを保つために生じた恒常性の誤作動は、全体のバランスを崩します。恒常性は代償作用によって更なる別の「誤作動」を作り出すことで辻褄を合わせ、全体のバランスを保とうとします。
6th FACTOR
許容力の誤作動
蓄積する
Accumulative
- 睡眠不足だけど元気に動ける
- 過剰にスケジュールを詰め込む
自然に治らない恒常性の誤作動は、対処されない限り蓄積し続けます。本当はまともに動けないほどの「誤作動」を抱えながらも動けてしまうのは、「誤作動」によってリミッターが壊れてしまうからです。
7th FACTOR
代謝力の誤作動
涸渇する
Depletion
- なんとなく気力が湧かない
- 全身に力が入らず動くのがつらい
細胞を取り巻く間質で生じる恒常性の誤作動は、誤作動ながらも活動しており、維持するだけでもエネルギーを消費します。そのため全体的にエネルギーが涸渇して細胞の代謝が鈍り、体も心も停滞します。
3 Phases with "The Errors"
「制限」「麻痺」「変形」
「恒常性の誤作動」は
3つのフェーズで体に表れる
PHASE I
制限
Restriction
- なんとなく痛みや違和感がある
- 体を動かすと左右で動きが違う
構造と機能は相互に関連します。そのため、体の中に生理的な機能の異常である恒常性の誤作動が生じているなら、物理的な構造の異常も必ず生じています。この構造の異常を制限と呼びます。制限は、全身を隈なく覆う間質(ファシア)という組織の中に発生しますが、手で触れることで見つけ出すことが可能です。
PHASE II
麻痺
Isolation
- 物が手からよく落ちる
- 自分の体が自分のものでない感覚
制限を放置すると、より重度な恒常性の誤作動である麻痺に移行します。麻痺と言っても、動かせない訳ではなく、感覚が麻痺している状態です。より正確に表現するなら、感じなければならない痛みを感じられない状態です。麻痺していることは自分では自覚できないので、非常に危険な状態です。
PHASE III
変形
Deformation
- 首・肩・腕・脚・腹・背中の張り
- なんとなく体型がもたついてきた
筋肉に制限や麻痺が生じた場合、動かそうと思えば動かせますが正常な動きはできず、少しずつ動かせる範囲(可動域)が狭まっていきます。本来の正常な動きができない筋肉と周りの間質は次第に縮んで固まり、姿勢は丸まり体つきまで変わってしまいます。制限による変形は年齢に関わらず誰にでも起こります。
"Next Stages" of Ahead Sick
未病の「その先」
「恒常性の誤作動」の修正は
未病の「その先」への移行を予防する
恒常性の誤作動は
未病のステージの最終フェーズであり
対処せず放置してしまうと
「その先」のステージに移行します。
Next STAGE
疾病
Disease
「恒常性の誤作動」を含め、未病で起こっているのは「組織レベルの微細な変性」であり、これは医療的検査では見つけることができません。しかし、疾病とは医療的検査で見つけられる「細胞レベルの明確な変性」が起こっている状態であり、明らかにステージが変わります。疾病はある日突然降って湧く訳ではなく、長い未病という猶予期間を経た上での結果です。大事なのは、その猶予期間の間に自分自身の状態に気付き、適切に対処することです。
Next STAGE
老化
Aging
老化とは、成熟期以降に起こる生理機能の衰退のことで、誰しも避けることはできませんし、老化によって様々な不調が起こることも事実です。ただ、その老化にも実は恒常性の誤作動が関わっています。細胞を包む間質に生じた制限から生じる慢性的な炎症が細胞の酸化や糖化を促進すると同時に、制限による間質液の停滞が細胞への酸素や栄養の供給と老廃物の排出を阻害することで細胞の代謝サイクルが乱れ、細胞の老化や変性を促します。
Maintenance to Fix "The Errors"
「誤作動」を修正する施術
「誤作動」は自力では修正できません
悪循環と悪化を止める要素
Factor I
状況・状態の確認
Checkup
「誤作動」は自覚するのが非常に難しい上に、「恒常性の誤作動」や「制限」という概念が医療にはないため、病院では扱ってもらうことも見つけてもらうこともできません。なんとなくの不調を感じたら、「誤作動」の可能性を疑ってください。「誤作動」を見つける最も確実な方法は「手で触れる」ことです。
Factor II
施術
Manipulation
施術で重要なのは、まず麻痺を解くことです。麻痺していると、異常や問題があることにさえ気付けません。状態によっては、麻痺が解けるフェーズを抜けて回復のフェーズに入るまでにかなり時間がかかる場合もあります。時間と根気が必要ですが、定期的な施術の継続は、恒常性の状態は確実に改善します。
Factor III
誤作動の体感
Realizing "the Errors"
「誤作動」に自力で気付くことは簡単ではありませんが、
Factor IV
反応の言語化
Varbalizing Reaction
施術の際に表れた反応(感覚・感情・思考・記憶などの内面の変化)を可能な範囲で言語化し
Factor V
動きの修正
Modifying Motion
間違った体の動かし方は体に不必要な負荷をかけ、その負荷に耐えようとした結果「誤作動」が生じます。無意識で行っている日常の基本動作(立つ・座る・歩く)を意識して修正するだけでも、体への負担は大幅に減少します。間違った体の動かし方に気付いた上で、正しい動きを身に付けることは重要です。
Factor VI
日常の見直し
Revising Routine
摂生の基本は、食事・睡眠・運動・休養を自分自身で管理することです。毎日の歯磨きがなければ定期健診だけ受けても無意味なのと同様に、日々の摂生こそが恒常性の回復の基盤であり、施術だけでは決して成立しません。ただ、我流の摂生は未病の原因にもなりかねないので、正しい知識と客観性が必要です。
Find & Fix "The Errors"
「誤作動」を見つけて修正する
恒常性の状態は、生命の
「構造(かたち)」と「機能(はたらき)」
に表れる
Natural Medicine
オステオパシー
Osteopathy
ビオハーツの考え方の基盤となっているのは、アメリカ発祥の自然医学であるオステオパシーです。オステオパシーの重要な原則のひとつが「生命の構造と機能は相互に関係する」という考え方です。この原則が、恒常性の誤作動を修正するにあたり非常に重要な指針です。生命体にとって構造とは体の形を成す組織であり、機能とはその組織に働いている恒常性のことです。
恒常性の「誤作動」を修正するためには、「誤作動」を起こしている組織を見つける必要があります。「誤作動」を起こした組織は、見た目ではわかりにくいですが、手で体に触れてみると明らかに正常な組織とは異なります。「誤作動」は組織に生理的な変化(機能的な変化)をもたらすと同時に、物理的な変化(構造的な変化)も引き起こすからです。つまり、「構造と機能は相互に関係している」ため、恒常性の誤作動は手で触れることで見つけ出すことが可能なのです。そして更に、見つけた「誤作動」に対し、「構造的」あるいは「機能的」に働きかけることによって、誤作動を修正することも可能なのです。
Note about Maintenace
施術を受けるにあたっての注意点
「誤作動」の修正は
簡単ではありませんが
続けることで必ず変化します
反応による症状
Cleasing Reactions
施術後、一時的に痛み・下痢・発熱・発疹などの不快な症状が表れることがあります。好転反応とも呼ばれますが、「誤作動」が修正されて現状を認識した結果なので、完全に避けることは難しいです。
誤作動の再発
Recurrence
「誤作動」は恒常性の基準がズレた状態であり、修正は簡単ではありません。「誤作動」が多いほどズレた状態に戻そうとする力が働くため、効果が持続するまでに時間がかかる場合もあります。
短期集中
Intensive Care
「誤作動」が多い場合、ズレた状態に戻り切る前に施術を重ねることで「誤作動」の修正が定着しやすくなります。そのため、特に最初の数回の施術は短期間で集中的に行うのが効果的です。
長期継続
Continuous Care
気になっていた症状が改善したとしても、全身の「誤作動」がなくなった訳でなく、むしろそれまで隠れていた「誤作動」が表面化してきます。「誤作動」の修正には、長期的なメンテナンスが必須です。
Menu & Fee of Maintenace
メンテナンスメニューと料金
メンテナンスは
頑張ってくれている体と心への労いであり
健やかに生きるための準備です
Menu I
チェックアップ
Checkup
シートにご記入いただいた症状や現状についての確認後、全身に触れて「誤作動」を起こしている組織を見つけ出しつつ「誤作動」のフェーズを確認し、見つけ出した「誤作動」と、お悩みの症状との関係を確認します。チェックアップで行うのは検査のみです。
チェックアップ
(状態確認・カウンセリング)
5,500円 / 20分
Menu II
メンテナンス
Maintenance
メンテナンスでは、全身から見つけ出した「不調和」の除去と「誤作動」の修正を行います。「不調和」も「誤作動」も自覚できないまま自然に増え続けるので、定期的なチェックとメンテナンスが必須です。メンテナンスは毎回チェックアップを含みます(チェックアップ20分+施術60分)。
メンテナンス
(チェックアップ込)
レギュラー
アドバンス30
アドバンス60
22,000円 / 60分
+6,600円 / 30分
+13,200円 / 60分
レギュラーメンテナンスはその名の通り基本的なメンテナンスで、検査・調整を一人の施術者が行います。アドバンスメンテナンスは、二人掛かりで検査・調整を行います。施術者ひとりで扱える領域には限界があるため、ビオハーツとしては二人掛かりのアドバンスメンテナンスをお勧めしています。定期的なメンテナンスには是非チケットをご活用ください。
チケット
(有効期限1年)
レギュラー(60分)
アドバンス(30分)
132,000円 / 10回
66,000円 / 11回
※ アドバンス・メンテナンスは
レギュラー料金にアドバンス料金が追加されます
送信前にキャンセルポリシーをご確認ください
※ 予約枠
① 10:00-11:20
② 11:30-12:50
③ 13:00-14:20
④ 14:30-15:50
「予約確認のメールが届かない」というお問い合わせがありますが、ほとんどの場合、こちらからの確認のメールが迷惑メールとして処理されています。特にスマートフォンや携帯電話のキャリアを経由してメールを送受信されている場合にこの現象がよく起こります。一度迷惑メールとして処理されてしまうと、こちらから何度送っても届きません。余程のことがない限り、24時間以内には返信しておりますので、もし24時間経っても返信がない場合は、大変お手数ですが、まず迷惑メールフォルダをご確認いただき、その上で再度フォームにてご連絡いただくようお願いいたします。
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■ 遅刻について
ご連絡なしでの30分以上の遅刻も当日キャンセル扱いとなります。施術できない場合でも、施術料は100%お支払いいただきます。
| キャンセル | |
| 予約日より起算 | キャンセル料 |
| 前日 | 50% |
| 当日 | 100% |
| 日時の変更 | |
| ~前日 | 0% |
| 当日 | 100% |
大変恐れ入りますが、以上をご了承のいただいた上でお申し込みください。よろしくお願いいたします。
JR中央線国立駅のnonowa口改札を出て右側に進み、「Brioche Doree」というベーカリーカフェの隣の出口から外に出ると、駅の北側の通りにでますので、左(西)に進みます。
大きなマンションを右手に見ながら進むと、角に「セオサイクル(自転車屋さん・朝はシャッターが降りていてわかりにくいかも)」と、その向かいに駐輪場と「でんきのサンポー(家電屋さん)」が見えます。その間の角を曲がってすぐの、一階に「北沢内科クリニック」が入っている建物が目的地です。