石のように硬直した子宮

子宮(C)ネッター解剖学図譜より引用

ボディ&ソウルケアサロン
ビオハーツの院長の大熙です。

今回のご相談者は
医療関係の仕事をされている30代女性。

一カ月ほど前から下腹部の中心が痛み出し、
鎮痛剤がないと普通に動けない程に。

今までも腹痛はたまに出ていたけれども、
今回ほど長く続いたのは初めてとのこと。


一般的な見解

女性で下腹部痛と言えば
通常まず疑うのは生殖器系の問題なので
婦人科を受診したそうです。

しかし、超音波による検査では
子宮にも卵巣にも全く異常はみられず、
原因は特定できなかったようです。


オステオパシー的な見解

症状は完全に腹部ですが、
いつも通り足先から頭のてっぺんまで
全体検査を行いました。

全身の緊張レベルは
以前施術した時よりもは
はるかに下がっていたのですが、
代わりに腹部全体の緊張が強すぎて
深部の触診ができない状態でした。

緊張が強かったのは、
腹部の筋膜も腸を覆う腸間膜も肥厚化し、
本来の伸びと弾力が失われていたためです。

繰り返された炎症によって
腹部の膜組織が破壊され、
その修復のために繊維質を出し続けた結果、
膜組織が肥厚化してしまったようです。

更に触診した雰囲気では、
まるで大きく腹部を切開した後に
筋膜や内臓を覆う間膜が広範囲で
癒着
も起こしているような感覚でした。

念のためご本人に確認してみましたが、
開腹手術をしたこはないとのこと。

おそらく、痛みに強い方なので
あまり大事に捉えていなかったようですが、
腹膜炎レベルの危険な腹痛を
経験されたことがあるのかもしれません…

組織に触れて質感を確認すれば
そこに制限があり、
相当な痛みがあることも明白なのですが、
残念ながら超音波でも
画像検査でも 血液検査でも、
制限は見つけることができません…

なぜなら制限の段階では
まだ病理的な変化を起こしていないため
医療的な検査では見つけられないのです。

しかし、私達が人間である限り
制限を持っていない人は誰一人いません。


ビオルミクス的な見解

エネルギー的に状態を確認してみると、
肥厚した膜組織と、
関連するエネルギー体に
非常に強い感情が入り込んでいるようでした。

その組織の状態から察するに、
痛みだけでなく、
いろんな想いを我慢してきたことは
容易に想像がつきました。

このタイプの方は、
自分が我慢してることに気付いていません。
耐えることが当たり前になり過ぎて、
何が我慢なのかもわからなくなっています。

特に日本人の30代以上は
非常にこの傾向が特に強いです…
(かく言う私自身もその一人です)

しかも、無意識の我慢が前提
これまでの人生を歩み、
自分なりの成功パターンを作り上げているため、
そのパターンを壊すのが非常に難しいのです。

「今まで我慢を我慢と思わないで、
ずっとお腹に溜め込んできたのでは?」
と訊ねてみると…

しばらく考えた後に、
自分の想いを押し殺し、他人を優先して
無意識で我慢してしまう癖があることに
自分で気付かれたようでした。

そして、ここ半年ほど、
「もう無理、頑張れない!」
が口癖になっていたそうです。

自分でもなぜそんな言葉がでてしまうのか
よくわからなかったそうですが、
我慢を溜めに溜め込んできた
腹部の状態がわかって納得したとのこと。

この状態になるまでには、
とてつもない量の我慢を
飲み込んできたはずです。

我慢していたということを受け入れたことで
固定化していたエネルギーパターンが変わり、
膜組織の制限の解放が促進され、
やっと深部の触診が可能になってきました。

しかし…

深部の触診で触れた子宮全体が
まるで石そのもののような硬さでした。

ご本人もその硬さに驚き、
巨大な筋腫があるのかと思ったとのこと。

もし筋腫があるなら
超音波の検査で見つかっていたはずなので
筋腫でないことは既にわかっています。

ただ、触診で子宮を触れられた時の痛みが
ここ一ヵ月続いていた腹痛と同じなので、
痛みの発信源が子宮であることは
間違いなさそうでした。

子宮は元々伸縮が可能な臓器で
肉厚でしっかりした触感ではありますが…
この硬さは尋常ではありません。
帝王切開した方でも
ここまでの状態の方は記憶にありません。

更に、単純に硬いというだけでなく、
もう意地でも緩まない、という
頑なさが伝わってきました。

子宮は女性特有の臓器であるため、
女性性と深く関わりがあります。

ご本人もそのことをご存じなので、
初めて自覚した子宮の状態に驚きながらも、
思い当たる節があるようでした。

両親共に高い教育を受けて育っており、
教育が最優先という家庭環境に育ち、
女の子らしい遊びや恰好を
全く許してもらえなかったそうです。

いつしかそれにも慣れていたようですが、
今でもふと、
もっと女の子らしいことをしてみたかった、
と思うことがあるそうです。

そうやって押し殺してしまった
自分の中の「女の子」が、
まるで子宮を岩壁のように固めて
中に閉じこもっているようでした。


実際に行った処置

まずはエネルギー体の
徹底的な浄化から始めました。

子宮を覆う膜にフォーカスを合わせつつ、
子宮周りエネルギー体に停滞している
感情のエネルギーを丹念に取り除きました。

そして薄皮を剥ぐように
少しずつフォーカスを深部にずらし、
子宮本体にも同様の調整を繰り返しました。

次はエネルギー体に留まっている
感情のエネルギーパターンの解放です。

不要な感情のエネルギーを浄化することで
エネルギー体に生じている
感情のパターンが明確になります。

感情エネルギーの
停滞パターンを解放した後は、
構造と流体へのアプローチです。

血液が届いていない、
ということはないはずですが、
組織があまりに乾ききっているため
血液・間質液の流れを正常化するために
インダイレクトで組織を緩め続けました。

これらを根気よく続けることで、
子宮の前面に弾力が戻り始め、
生気が感じられるようになってきました。

子宮の組織にまで入り込んだエネルギーは
外からの調整だけでは解放が困難でしたが、
ご本人が自覚し意識を向け始めたことで
解放のプロセスはかなり加速されました。

しかし、
全てこちらで解放すれば良いかと言えば、
そういう訳ではありません。

通常よりだいぶ延長しましたが
ここでセッションを区切りました。

敢えて一旦時間を置くことで、
ご自身の意識を向けて、
押し殺してしまった「女の子」と
じっくりと対話する必要があります。
無理矢理こじ開けるだけでは駄目なのです。

来院された時は痛みがでていたようで
表情もかなり辛そうでしたが、
セッション終了時には
痛みはほぼ感じない状態とのこと。

そして、
痛みが緩和したこともありがたいけれど、
身体からの思いもかけないメッセージ
受け取ることができて本当に良かった、と
晴れ晴れした顔で帰宅されました。