職業病だと諦めていた肩凝り

上肢(C)ネッター解剖学図譜より引用

ボディ&ソウルケアサロン
ビオハーツの院長の大熙です。

今回のご相談者は
美容院を経営されている30代女性。

健康に対する意識が高い方で、
食養やヨガなどで普段から
身体と心のメンテナンスを意識しているが
仕事で手をずっと使っているせいか
肩凝りがどうしてもよくならないとのこと。


一般的な見解

見た目でもわかるほど、
上肢帯(鎖骨・肩甲骨周り)や
頚部・上腕の筋肉・筋膜が
強く張っていて非常につらそうでした。

しかし、実際に触れて検査してみると
どうも症状が出ている個所には
あまり問題が見当たりませんでした。


オステオパシー的な見解

全身を検査して、
最も強い制限を感じたのは両手の指でした。

更に細かく調べると、全ての指の骨膜
全く余裕なくびちっと骨に張り付き
固まっている状態。

骨膜も筋膜の延長で、
全身を覆う膜の一部です。
骨膜に強い制限があれば、
その上の層の筋膜や筋肉だけでなく、
はるかに離れた箇所にも問題が生じえます。

この女性の場合、美容師という仕事柄
ハサミやシャンプーなどで
指先に長時間負荷をかけているため、
徐々に骨膜に負荷が蓄積していたのです。

そうしてできた指の骨膜の制限によって
骨膜に繋がる腱・筋肉・筋膜が引き込まれ、
肩の筋肉や筋膜にまで緊張が伝わり、
肩凝りを引き起こしていたのです。


ビオルミクス的な見解

おそらくこの美容師さんの性格から、
ハサミなどの道具の手入れは
十分過ぎる程行っていたはずです。

しかし、その道具を扱う指にまでは
意識が届いていなかったのかもしれません。

骨膜の緊張状態からすれば、
ハサミがもてないくらいの痛みが
指に出てもおかしくないレベルでしたが、
全身のメンテナンスを行っているお蔭か
指の痛みはでていないようでした。


実際に行った処置

両手の指の周りに停滞していた
エネルギーを除去した後に
各指の骨膜の制限を丹念に解放しました。

時間内で一通りは解放できたのですが、
ご本人にも意識しておいてもらうために
簡単なセルフメンテナンスの方法を伝え、
毎日実行してもらいました。

片方の手で
反対の手の指を一本しっかりと握り、
その指の筋肉を骨から剥がすように
滑らせる、という方法です。
これを左右全ての指で行います。

このセルフメンテナンスを
一ヵ月続けてもらったところ、
長年どうやっても良くならず、
ほとんど諦めていた肩凝りが
すっかりなくなったと大喜びでした。

自分で骨膜を狙って解放するのは
ちょっと難しいですが、
この方法なら誰でもできるので
指が硬い!と思う方にはお薦めです。